例えばどんな素材にも伸縮性があり、また糊自体にも厚みがある。
静電気が起こったり、表面にムラがあったりもする。
金属に貼る糊と紙用の糊は異なるし、しかも温度が一度変化すると4ミクロンくらい変化する。
だから工場の温度管理は欠かせない。
とはいえ金属は紙より切りやすい。
残留応力が小さいからである。
残留応力というのは、モノを加工したときの素材の「反応」のことである。
切ったり、削ったり、叩いたりすると、モノは熱を出したり、曲がったりと「反応」する。
もともと「加工する」とはそれを利用することでもあるのだが、「紙」はそれが難しい。
とくに「和紙」の場合は洋紙よりも丈夫で切れ残りが出やすい。
しかも紙の繊維質をそのまま「ふわり」と周辺に微妙に残す必要がある、日本酒や焼酎のラペルの型抜きなどは大変なのである。
裏を返せば、丸伸製作所はそれができるので、現在のような仕事の広がりがあるともいえるのである。
取引先は700社微細加工の商品はたくさんある。
例えばマニキュアで爪に塗り込める各種の装飾品(ホログラム)は0.5ミリとか0.6ミリの大きさだ。
星形など形はさまざまだが、素材を打ち抜くにはやはり「型」が必要だ。
あるいは「キティちゃんの3本のヒゲなどは刃物では無理」。
シールやラベルあるいはステッカーのデザイナーは、「型」や「工程」のことなど念頭にない。
もちろん納期も。
だから大量生産のラインが設計されるとき、「抜き型」は最後に依頼される部分なので、納期はとても短い。
明日、明後日などはざらだ。
だからプログラムを作るのもとても早くなった。
昔は急いでも4時間かかったが、いまはものによっては5分で作る。
そのときに頼りになるのは工作機械だ。
少し専門的で難しい説明になるが我慢して読んでほしい。
あるいは次のところは飛ばして読んでもかまわない。
「液晶を内側から貼るテープを作る金型作りの仕事を受注し、それをきっかけに弱電に参入しました。
そのことによって、食品や自動車関連などのシール用紙の仕事が増えてきました。
これらのシール用紙は自動化ラインに組み込まれ、製品の流れに合わせて機械に自動的に剥がされて添付されます。
切り込みが台紙まで切り込んでしまうと、そこから亀裂が走り、シール用紙そのものも切れて自動化ラインがストップします。
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